那覇伝統織物事業協同組合では、首里織の製造、加工、販売、後継者育成事業を行っています。
14~15世紀(約500年前)の琉球王国は、東南アジア・中国と盛んに交易を行い、その交流により織の技術を学び、幾百年と積み重ねられ、人々の努力によって沖縄の気候風土に育まれた多種多様な琉球織物の個性を生み出しました。
沖縄は「工芸の宝庫」と言われていますが、特に織物はそれぞれ特徴のあるものが、県下各地で織り継がれています。その中でも、首里王府の城下町として栄えた首里では、王府の貴族、士族用に、色、柄共に、究極まで追求された格調高く、悠々として麗美な織物が、織り継がれ現在に至っています。
紋織から絣に至るまで多彩に織られるのが首里織の特徴ですが、その中でも特に、花倉織や道屯織は王家、貴族専用とされ、首里で織られていました。
原材料は、絹糸を中心に木綿糸、麻糸、芭蕉糸の素材を用い、染料は琉球藍、福木、テカチ、シブキ、グール等の植物染料及び化学染料を用いています。
”首里織”という名称は首里に伝わる種々の紋織や、絣織物を総称する名称として、昭和58年の通産省伝統産業法指定申請のさい命名しました。
代表者名 | 吉浜 博子 |
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設立年月日 | 昭和51年7月13日 |
組合員数 | 94名(令和3年7月1日現在) |
主な事業 | 1.共同購買事業
良質な原材料の安定確保ならびにコスト低減を図るため原材料の共同購入を行う。 2.共同販売事業 取引の安定化を図るため、組合員から委託を受けて組合を窓口として製品の共同販売を行う。 3.教育情報事業 国、県、市の補助を得て後継者育成事業を実施し後継者の育成を図り、又研修会等を実施し組合員の人材育成を図ることを目的とする。更に新製品開発、情報収集提供等の事業も実施して行く。 4.宣伝展示事業 首里織のPRを目的に展示会の開催及び関係機関の実施する展示会への参加協力する。 5.表示事業 品質の維持、補償を図り、併せて消費者への便宜を供与するため県営検査に合格した製品に組合証紙及び伝産証紙を貼付する。 6.福利厚生事業 組合員に対する慶弔共済、レクレーション等の実施により組合員の親睦と相互扶助の精神の高揚を図る。 7.その他首里織の振興に関する事業 |
主な所属団体 | ・財団法人伝統的工芸品産業振興協会
・沖縄県中小企業団体中央会 ・沖縄県工芸団体協議会 ・那覇市伝統工芸連合会 |
Instagram | https://www.instagram.com/shuriori_official/ |
Facebook | https://www.facebook.com/shuriori/?ref=page_intern… |
1976(昭和51)年6月28日 | 那覇伝統織物事業協同組合設立 祝嶺織物研究所内 那覇市識名1016-2 |
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1977(昭和52)年2月 | タイムスホールにて、第一回那覇伝統織物事業協同組合展を開催 |
1977(昭和52)年9月 | 宮平染織工房内に事務所移転 那覇市首里汀良町1-30 |
1980(昭和55)年2月 | 「琉球藍の製造方法」発行 沖縄県立伝統工芸指導所編集 |
1982(昭和57)年8月 | 組合事務所移転 那覇市首里山川町1-64 |
1982(昭和57)年 | 「首里織物」県営検査を実施 |
1983(昭和58)年4月27日 | 「首里織」(首里絣、首里花織、首里道屯織、首里花倉織、首里ミンサー)通産大臣より伝統的工芸品に指定 |
1984(昭和59)年 | 首里織後継者育成事業開始 |
1985(昭和60)年2月 | 首里織工芸館建設(県、市、組合) 那覇市首里桃原町2-64 |
1985(昭和60)年 | 組合事務所を現位置に移転 |
1986(昭和61)年3月 | 「首里織の歴史と技法」発行(初版) |
1986(昭和61)年6月1991(平成3)年 | 「首里織」映画製作 シネマ沖縄 |
1991(平成3)年 | 後継者育成事業 中級技術研修開始 |
1991〜 | 首里織の洋装品開発事業(国、県、組合) |
1993(平成5)年4月 | 那覇市伝統工芸館開館 那覇市当間1-1 |
1996(平成8)年11月 | 組合設立20周年記念「首里織展」那覇市伝統工芸館
需要開拓事業 同時開催(県、組合) |
1997(平成9)年 | 意匠開発事業 ネクタイ製作(県、組合) 手巾製作(市、組合) |
2000(平成12)年7月 | 九州・沖縄サミット、首里城晩餐会用ランチョンマット製作
携帯ストラップ製作(外国人プレス用)NTTドコモ協賛 |
2002(平成14)年 | 平成14年度伝統工芸士認定事業 |
2002(平成14)年9月 | 商標登録取得 |
2002(平成14)年 意匠開発事業 | かりゆしウェア製作(県、組合) |
2004(平成16)年11月 | 那覇市伝統工芸館 那覇市ぶんかテンブス館2階へ移転 |
2005(平成17)年3月 | 「首里織の歴史と技法」再発行(改訂版) |
2006(平成18)年2月 | 琉球王朝文化の華 首里織・琉球びんがた展(京都文化博物館) |
2006(平成18)年11月 | 組合設立30周年記念「首里織秀作展」「首里織展」 |
2006(平成18)年12月15日 | 地域ブランド「首里織」の商標権を取得 |
2007(平成19)年1月 | 琉球王朝文化の華 首里織・琉球びんがた展(日本橋三越本店) |
2009(平成21)年 | 新証紙を発表、首里織カタログ作成 |
2010(平成22)年9月 | 児童・生徒に対する伝統的工芸品教育事業開始(松島小) |
2012(平成24)年 | 小企業者組合成長戦略推進プログラム等支援事業(中央会)額装・見本帳・パッケージを製作 |
2012(平成24)年8月〜 | 首里織販路拡大事業(那覇市)労働者を雇用し、首里織のかりゆしウェアの作成及び小物製作 |
2013(平成25)年7月〜 | 工芸産地組合高度化促進事業 |
2013(平成25)年8月〜 | 琉球王府首里織再現支援事業(那覇市) |
2014(平成26)年4月 | 吉田カバン×首里織コラボバック販売 |
2015(平成27)年3月 | 日進商会×首里織コラボかりゆしウェア販売 |
2015(平成27)年7月〜 | 工芸感性価値創造人材育成事業 |
2016(平成28)年11月 | 組合設立40周年記念 「首里織展」「伝統工芸士、県工芸士作品展」
「沖縄伝統本場首里織物保存会及び組合功労者作品展」 「組合設立40周年記念作品集」発行 「組合設立40年の歩み」「首里織のできるまで~首里花織~」DVD制作 組合パンフレット刷新 |
2017(平成29)年9月 | 純国産絹マーク使用許可取得(再申請) |
2018(平成30)年3月 | デパートリウボウでの首里織かりゆしウェア販売開始
(株)ドリーム・ラボ×首里織コラボかりゆしウェア販売 |
2019~2020(令和元~2)年 | ホテルストレータ那覇、クッションカバー・フットスロー・ランプシェード用布製作 |
2020(令和2)年9~11月 | 「首里織展-あけもどろに染まる美ら布-」(群馬県立日本絹の里) |
2021(令和3)年5月~ | 首里染織館 suikara 建設(国・那覇市・首里織/琉球びんがた両組合)
那覇市首里当蔵町2-16 |
・モノレール:ゆいレール首里駅より徒歩7分
・車:那覇空港から一般道で約23分
・バス:首里公民館前バス停下車徒歩1分