おきなわ工芸の杜おきなわ工芸の杜

概要・歴史

琉球絣とは、南風原町を中心に生産される絣織物のことをいいます。直線による幾何学模様は、約600種類と豊富でトゥイグァー(鳥柄)やバンジョウ(番匠金)等といった生活に密着した絣柄である事が特徴です。素朴な風合いと南国情緒を感じさせる流麗さをもった琉球絣は、沖縄伝統織物を代表する織物といえるでしょう。その起源は、1611年に儀間真常が薩摩から木綿種子をもちかえり、垣花地方で栽培した時が始まりだといわれています。木綿絣として始まり、昭和10年頃から絹絣が導入され、今では絹絣が大半を占めています。
南風原花織は、毛糸や木綿、絹糸を原材料とした織物です。絣織物にはない重厚さと暖かみが特徴で、冬物の着物や羽織用として普及しました。大正時代には南風原産地で生産されており、裏面に遊び糸のない「花織」と裏面に遊びのある「浮織」に分類されています。

基本情報

原材料絹、綿、麻の糸 / 絹、綿、麻、毛糸
主な製造地那覇市、八重瀬町、南風原町 / 南風原町
主な製品着尺・帯
組合名・設立年月日琉球絣事業協同組合・昭和50年2月13日
国指定伝統的工芸品指定年月日琉球絣 昭和58年4月27日 /  南風原花織 平成29年1月26日
県指定伝統工芸製品指定年月日琉球絣 昭和49年6月11日 / 南風原花織 平成10年6月12日
出典工芸産業振興施策の概要
琉球絣事業協同組合ウェブサイト

主な製造地

南風原町

南風原町および八重瀬町(東風平)でほぼ100%を生産しており、特に南風原町喜屋武、本部、照屋の3部落が主要産地となっています。県産織物の中で最大の生産額を占めており、各工程に専門の職人がいる分業制で生産をおこなっています。昭和50年には「琉球絣事業協同組合」が設立され、昭和54年に後継者養成室や染色室、展示室等の施設を備えた共同利用施設である「琉球かすり会館」がオープン。平成20年には地域ブランド「琉球かすり」「琉球絣」の商標登録を受けています。帯・着尺以外にも、かりゆしウェアやネクタイ、小物などの製品も生産しています。

おきなわ工芸の杜について

当施設の基本情報や伝統工芸品の歴史、おきなわ工芸の杜』が果たしたい役割について紹介しています。

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